SFホラーと言われれば、モンスターやメカニック、エイリアンといった物が多くありますが、普段とは趣向を変えてこんなホラーもいかがでしょうか?
LOOP/ループ -時間に囚われた男-
SplitShireによるPixabayからの画像
人は皆平等に時間が与えられています。
そして同じように、毎日時間に追われている…
まるでスリラー映画のようですね
この映画を一言で言うと、現状維持バイアス
現状維持バイアスが脳内でどう行われているのかを
擬人化したみたいだと感じました。
現状維持バイアスとは、損失を回避したいあまり利益よりもすでに経験しているものや、
手に入れているものに価値を感じ、心理的な抵抗が生まれ現在の状態を保とうとすることです。これは非常に厄介なバイアスで、抜け出すには客観的な分析が必要です。
物語のざっくりとした要約
この物語では主人公が同じシナリオの中に複数存在しており、1回目の会話から
「何を言っているんだ…この人たちは」と混乱しますが、物語が進むにつれ
「あの会話はここに繋がるのか」と渦巻のように、結合する感じは爽快です。
Peggy und Marco Lachmann-AnkeによるPixabayからの画像
主人公の達成すべきことは
最も重要なのが、
「なぜループが起こっているのか」
「どうやったら抜け出せるのか」
を見つけることで、
ゴールは
ループから抜け出して平凡な日常を送ること
です。
PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像
結末
結論から言うと、主人公はこのループから向け出せません。
「おいおい、抜けねーのかよ」
と見ていて思いましたが、抜けるためのヒントはどこだろうと思い起こしてみると
「あの女のせい」と主人公が言っているんですよね。
ヒントを掴んでいる主人公を、新しい主人公が殺してしまいます。
主人公と同じように見ているこっち側も、
違う行動を起こせば、ループが外れるとまんまと思い込みます。
自分を自分で殺す
恋人を失わない
が今まで実行していなかったことです。
元々乗る予定だった電車に再び乗車すると
冒頭のシーンが繰り返されています。
Bohdan ChreptakによるPixabayからの画像
そして視線の先には…で、エンドロールです。
学び
無意識に行ってしまう有様がよく描かれています。
この映画から学べるのは、無意識化の判断に疑問を持つことです。
この主人公も違う行動をしようと心がけ、行動しているのですが結局は木を見て森を見ず状態だったようです。
意思決定の際には現状維持バイアスが働いているかもしれないと、
思い出しながら日々の選択をしてみると良いかもしれません。
部分に囚われないようにお互い気をつけましょう。