yamakakeudonのブログ

語彙力のない人が鍛えようとしてるブログ

白雪姫殺人事件 感想

こんばんは。

 

湊かなえさん著の「白雪姫殺人事件」を読了したので、感想、びっくりポイントをまとめていきたいと思います。

 

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白ゆき姫殺人事件

www.amazon.co.jp

2014年発刊のものを読んでます。同年に映画化もされているようですがそちらはまだ見ていません。

 

この本の面白いポイント!

⑴捏造、想像で人物が作り上げられている

⑵「藪の中」という小説に近いものを感じる

⑶犯人が意外

 

読書が習慣付いてなかったので、

有名な湊かなえさんの作品でも、2作品目。そんなライトユーザーの感想です。

 

 

⑴捏造、想像で歪む人物像の共有

同僚、同級生、地元住民、当事者へと記者は取材を行います。インタビューをしているかのように、一人一人が鍵かっこなし、こちらの反応に対して相槌をうつ。そんな話し言葉で繋がれた文章です。

 

記憶を探し探し喋っている会話で起こる、内容の継ぎ接ぎはついやってしまうな、という親近感が湧くと共に他人に対するイメージ、印象を語る危うさも物語っています。

 

個人が今まで育んできた価値観で人間のことも見ているはずですから、10人と会えば10人とも違う箇所に興味を抱くのではないかと考えます。

 

しかし、この物語で繰り広げられるのは殺人犯に結びつきそうな部分だけを、人々は自分の中から抽出。自分の中の過去の友人であった、知り合いであった、身内であった人物像を簡単に歪ませられるという不気味さが描かれています。

 

逆に言えば、この当事者は周りの期待に答えようとするあまり「いい人」になりすぎていた可能性もあります。アイデンティティとなるものを外に求めすぎていたのかもしれません。

 

自分ではない犯人が逮捕されたあとの、喪失感漂う当事者の言葉が印象深いです。

 

⑵「藪の中」という小説に近いものを感じる

15分くらいで読める芥川龍之介のミステリー短編「藪の中」。

人物の扱いかた、人々の記憶に対する頼りなさが似ていてクスリと笑ってしまいます。「藪の中」では、男が殺されているんですが最後に本人から真実を聞くことができるんです。(巫女を通してなのでこれも怪しい?)

 

人間の記憶は頼りにならないと昔の人も思っていたということなんでしょうね。

どちらの小説も非日常的事情に対して関心を持ってしまう、人間の本能の悪い部分を浮き彫りにしているように感じます。

 

 

⑶犯人が意外

当事者は最初から、さも犯人かのように語られて読んでるこちらも「わかりやすすぎないか?」と不安になるほど。

インタビューの人数や過去を掘り返す度に、狂気な部分も含んでいることがわかり始め

自分の心もぐらつき始めます。

 

よく考えてみれば最初に記者に取材をうけることによってあとの取材の人物、ポイントを操作できてしまうんじゃないかと気づきました。先手必勝といいますか。

 

このインタビューをしている記者は週刊誌。

大衆扇動にうってつけだと思い自分の罪をなすりつけようと画策していたのではないでしょうか。最終的には警察に見つかってあえなく逮捕されましたが、一個人の世界は破壊されたまま、というのがあまりにもやるせない気持ちにさせます。

 

事件を引き起こす人の厄介さ、不気味さ、大衆のあっけなさ。それらを含んでいるからミステリーというジャンルに強く惹かれます。

 

読書の習慣を身に付け、いろんなジャンルの表現も見ていきたいです。それにはまず、自分がどれくらいの量を、どのくらいの時間で読み切ることができるのか観察しながら進めていきます!

 

 

 

 

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Uwe BaumannによるPixabayからの画像 

 

こんにちは。

 

ちょっと遅れて、芸術の秋を過ごしています。

この記事は、展覧会での感想とメモが主になっています〜。

www.mot-art-museum.jp 

東京都現代美術館石岡瑛子さんの展示の感想です!

「血が、汗が、涙が表現できるか」というサブタイトルに引き込まれたというのもあります。

 

流れ落ちていく物、当たり前にある生理現象を表現「できる」という可能性に惹かれて、展示に足を運びました。それらの発見を記していきます。

 

 

 

1.石岡瑛子とは?

東京藝術大学卒業後、資生堂に入社。

アートディレクター、デザイナー他、多種多様なジャンルを渡り歩いています。

前期はポスター、レコード、書籍、パッケージ→平面作品で最初に注目を浴びたのは、自立した女性像をコンセプトにした化粧品のポスターでした。

後期にかけて演劇、オペラ、映画、サーカス、MV→作品は立体的に、エンタメの世界の仕事を増やしていきます。

映画やオペラに使用された衣装デザインは、アカデミー賞を受賞。さらには北京オリンピックの衣装デザインも手掛けています。

 

 

2.手掛けた作品たち(一部)

パルコ

 角川書店の装丁

大阪万博

映画ポスター

 

シルク・ドゥ・ソレイユ

ドラキュラ(オペラ)

白雪姫と鏡の女王(映画)

 

 

3.よく表現に使われていた物

写真→肌の焼けた人、黒人、民族から視覚的な強さを色味を上手く使い、引き出している。

衣装→植物のデディールを散りばめる(ツタ、葉)、虫の歪さを取り入れている(毛、外殻)

デザイン→幾何学、金属っぽさが人工物では出せない冷たさ、整然さ、不気味さを表現しているように思いました。

全体としての色使い→赤、黒が印象的。入り口に入ってすぐ真っ赤な壁が出迎えてくれます。これから体の中に入っていくような不思議な感覚になりました。

特に化粧品の写真が印象深く、べっとり張り付くような汗を感じさせる色のコントラストに思わず息が上がりました。

 

 

4.まとめ

流れ、広がり、それを包むものを再定義して別のモチーフで組み立てていました。可能性の研究というか…。

展示後半にかけての衣装の大胆さは心臓を鷲掴みにされます。親子できていた子供さんが泣いてました笑

装飾の自由さ、生物を見本としたシルエットの研究は万物への鋭い観察眼から生み出されていると、展示を通して感じました。

 

自分の感じた衝動や感動を、どうやったら同じ熱を持って見てくれるかと考えるのは、大変な作業ですよね。何にワクワクした、ドキドキした、という感情の起源に迫る自己内省は私も習慣にします。

 

原作の実写化に感じる違和感の正体をなんとなく綴る

こんばんは〜。

 

※この記事は、実写化の是非を問うものではないです。その点をご了承ください。

 

昨今待望の実写化が相次いでいますよね〜舞台化もしかり。

私も怖いもの見たさと好奇心で「うお、よくわからんけどみよう」

 

と、覗いた結果‥

 

「う〜ん、なんていうんやろうこのモヤッとした気持ちは…。俳優の人たちも演技上手いし、顔もいいし、セットも気合入っているのに‥。」

 

と煮え切らない思いをしました。

この「3次元 になると受け付けない理由」は自分の内側の何が反応しているんだろう

と何冊か本を読んで、

 

この現象は、”記憶と心理が反応しているのではないか”

と自分の中で整理しています。

 

1.記憶 (発想術の本から)

警察官の捜査で使われる「似顔絵」について

 過去にモンタージュを使って捜査していましたが、優秀な人間の脳は少しでも相違があると別人と判断してしまいます。

目撃者からの印象をその場で聞きながら描きおこす、似顔絵に変化していきました。

こちらの方が検挙率も上がったそうです。

 

近年のギネスでは、警察署で働く似顔絵アーティストのロイス・ギブソンさんの貢献を称えて、描いてきた枚数を新記録として登録しています。

 

news.livedoor.com

モンタージュははっきり人物を限定しているので、見ている側の情報と思考の幅が少なくなります。

これが、なかなか検挙に結びつかなかった理由です。

 

極端に顔の特徴をとらえた似顔絵、カルカチュアも人気ですよね。

 

今は、防犯カメラの普及&犯罪数の減少により作成数は減少傾向にあります。

これはいい面だけではなく、顔の見えない犯罪が増えたことも関係しているとは感じます。(サイバー犯罪、詐欺)

ドコモ口座からの引き落とし事件は記憶に新しく、背筋の凍るような気分がしました。

 

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犯罪白書 - 法務省

 

※ここでの犯罪とは警察が被害届などを受けて犯罪の発生を把握した件数としています。

 

 

 2.心理(視覚心理学の本から)

主観的輪郭「心で見る」「足りないものを補う」という機能

 

本の中では、幼児とチンパンジーに目の足りない人物画を渡してどういう反応をするかという実験が取り上げられています。

 

幼児は「おめめがない」と書き足すのに対し、

チンパンジー描かれている輪郭をなぞる、塗りつぶすという異なる反応をしています。

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Mari KanezakiによるPixabayからの画像  

 

人間は足りないと感じるとそれを補おうとし、科学や発展をさせてきたという素晴らしい点もありますが、同時に「自分は〇〇が足りない」という欠乏感からメンタルの悪化を引き起こしてしまうこともあります。(比較癖、完璧主義…思い当たる節しかない…)

 

つまり、原作を既に知っている人の脳では

 

自らの脳で補う働きが働く→デフォルメされた世界を少しずつ脳が補助しながら見ていることに満足感を味わっているのにも関わらず、

実写化というクリアになった人間、場所を使用されるとイメージの窮屈さを感じるので、「違和感」を覚えるのではないかと考えます。

 

 3.結論

3次元化が嫌いなわけではなく、想像の余地のある世界の方が好きなだけ

 

リサーチが足りない気もしますが、自分の中の一応の整理として記録しておきます。

 

人生がしんどいと感じるのはなんでだろう

こんばんは。

【しんどいはどこからきたのか?】

「意味もなくしんどい」

「人生どうでもいいや」と思って、携帯の通知を全部切って過ごしました。

 

声豚なので、YoutubeのMADとか、アニメとかラジオとか実況動画なんかのコンテンツが好きだったはずなんですけど、それを見ようとも思いませんでした。

「いや、もうなんかええわー!!!」

 

甲虫の幼虫って、「C」の状態から動かないじゃないですか、あれになっていました。とりあえず、瞑想をして、そのあと

「マインドフルネスとかうるせー!」って読んでいる本にイライラしていました。

マインドフルネス何も悪くないのに‥ゴメン

 

「何者」に出てくる光太郎っていう学生バンドマンのセリフがすごい刺さっているんですけど、

「就活が終わったけどさ、俺、何にもなれた気がしねえ」

 

【尊敬している友人】

小学校のころに、転校してきた友達がいる。私は、覚えていないがその日のうちに「家遊びに行ってもいい?」と言ったそうだ。そこから友達関係が始まり、高校まで、同じ学校に通っていた。

同じ美術部で、クラスは違うんだけど放課後に一緒に絵を描いているのは私が心地よかった。理由は、自分でも最低だと思うんだけど、私がその子より絵がうまかったからだ。あと話が面白かったっていうのもあるけど。

私が美術科のある大学に入った時、その子は絵の専門学校だった。しばらく会っていない内に、その子は癌になっていたらしい。幼なじみのグループに聞いて、お見舞いのメッセージをみんなで送ったあと、治療も無事終わって順調に回復したようでよかった。

 

成人式に帰省して、その子にあった。久しぶりに二人だけで遊んだ。

「癌になって、寿命がないかもって思った時、気になってた人に告白したんだ」

びっくりした。恋愛面の話をそのこと一切した事がないから。

「ふられたんだけど、友達っぽい付き合いはしてる。キープなのかも」

キープ。告白。私だけが、4年くらい存在していない時の話をされているような気分だった。逆に言えば、私はその子について何にも知らなかったし、10年来のただの知り合いでしかないのだ。

 

私が、何か焦るように美術や絵の事で何かを目指していた時、その子は自分を変える努力をずっとしていたのだ。私は、自分を飾り付ける名誉や賞が欲しかった。そうしないと無価値な人間だと思われるから、自分で誇れるものがないから。

 

その子は、癌をきっかけに体型も変わって、会社に努めて交流も増えたし、何より明るくなったと思う。時々、ラインで元気?とか電話しようねと言ってくれる。素直にすごい人だと思う、世間でいう有名人とかインフルエンサーでもない、画家でもない、企業家でもない、Youtuberでもない。

 

肩書きが会社員でも、中身がぎゅうぎゅうに詰まった人間。自分の弱い部分に挑んで、勝利した。一番かっこいいなと思う、もう学生の時みたいなビクビクしたあの子はいないんだろう。偉人の話をたくさん読んでいないけど、その子の自分を変えた話が一番思い出していて泣ける。幼なじみのグループはその過程を見ているからそこまで衝撃はないと思うんだけど、めちゃくちゃ尊敬している。誰にも言ってないけど。

 

あ、承認欲求が欲しかったんだ。それで自分の価値を測ろうとしたんだ。それで苦しいのかもしれない、他の人よりいいねが多いから価値が高い、フォローワーが多いから価値が高い、賞で上位を取れば価値が高い、収入の高い職業だから価値が高い人間、本の売り上げがいいから価値の高い人間。

 

全部持ってない自分は、無価値。だから、生きている意味もない。生きていくのが面倒臭い、どうでもいい。

 

自分のこうなりたい、を外部からのモチベーションで維持してきたから「学校」「コンクール」「支持者」という環境下でないと、何を目標に頑張ればいいのかわからないという状態に陥っているように思う。

私の「自分を変えたい」は「他人に認められる価値のある人間になりたい」なのではないか?それではまた、同じことの繰り返しになってまた何年後かに幼虫のように丸くなって「変わりたい」と言っているんじゃないか。

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これから自分を変えるには、今まで才能がないと思うようなこともする必要があるし、評価されなくても継続し続ける必要のあるものに取り組む必要があるし、自分が一番に輝けない世界でも入ってみる必要がある、自分の無力感に打ちのめされることもある、そういう体験を自分でしていかないと本当に自分が変わるなんてことは永久にないんじゃないか。

 

抽象的すぎる、考えているようで考えていないな!いっつもこうだ前頭葉しっかり鍛えないといけませんね、脳は明確さが命らしいので、また堂々巡りの予感がしてきました!

セルフコンパッションとマインドフルネスやめません!悪態ついてすいませんでした。一生ついていきます。

 

慈悲の瞑想を夜に行っています、「私が幸せになりますように」から「みんなが幸せになりますように」と範囲を広げていくようです。

代替行動12日目記録と書籍紹介

こんばんは。

 

【代替行動12日目 10/5~10/7】

ネット→10/5 2時間16分 10/6 2時間25分 10/7 3時間22分

過食→キャベツ、小松菜ばかり食べてました。

砂糖→りんご一袋食べてました

 

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 congerdesignによるPixabayからの画像 

 

1.【なぜ、やけ食いをしてしまうのか】

【書籍紹介】なぜ人や組織は変われないのか

2.【やけ食いによって果たされる、裏の目標は何か】

3.【自分に染み付いた固定観念はあるか】

4.【まとめ】

 

 

1.【なぜ、食べてしまうのだろうか?】

つい、食べ物で不安を消そうやりすごそうって思って手が伸びるんですよね。

これはどこからくる不安なんだろうか、もし食べなかったり気を逸らす事ができなかったら、どういう危険に晒されるんだろうか?

 

何か大きな恐怖を避けようとした結果、その行動を行うことによって表向きではない裏にある目標を達成しているのではないか?という理論が存在するようなんですよね。

 

【なぜ人と組織はかわれないのか】

www.amazon.co.jp

 

2.【やけ食いによって果たされる裏の目標は何か】

やけ食いが起こるパターン

・他人のtweetを見て、自分はなんてダメなんだと思う

・解決すべき事に取り掛かりたくない、問題のどこから手をつけていいか分からない

・今日はなんの成果も出なかった、自分の成長が見えない

・自分のなりたい姿が、自分には到底無理なことだと思ってしまう

・不確実性に対して、耐久性がない

・今に集中できていない、過去への後悔に苛まれている

・なかなか変化の現れない自分にイライラしている、過程を楽しむ事ができない

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そういう感情が起こったあと爆食するわけなんですが、それによって達成される目的があるのではないか、と考えるわけです。

改善する方向に行動をすれば自分は変われるのですが、湧き起こった感情からくる行動、過食や依存によっていつまでも変われないという事が起こっているわけです。

 

過食や自分が行っている回避行動によって、達成されている事はなんでしょうか。

【裏に潜んでいる目的】

・現状のままが安全でいい

・試してみて失敗したくない

・決断する事で間違っていたくない

・傷つきたくない

・自分のプライドを守りたい

・しんどい思いをしたくない

 

食べて、ネットに逃げて、甘いものに依存して、その場をやり過ごす事で無意識に何かが達成されていたわけです。

そしてこの無意識にできていた目標は、自分の思い込みによってできている前提からきています。

例えば、「レールから外れると、元には戻れないので絶対に失敗してはいけない」

から裏の目的は「大きな失敗をしたくない」になると私は考えています。

 

この前提は、「強力な固定観念とこの本では述べられています。

 

3.【自分に染み付いた固定観念はあるか】

・もし失敗して、どこにも雇ってもらえない低学歴だと工場や肉体労働でしか雇ってもらえず、将来に体がボロボロになっても奴隷のように働かされて自由がなくなる

・就職しないと、安定した未来を作る事ができない

・才能、センス、天才は育ちや環境で決まっていて凡人ではどうしようもない

・会社に入ると、個性が消されて、自分の時間を奪われて生きる意味を失う

 

これは個人的な固定観念でいいです。こう言われて育ってきた、が大きく反映されると思います。その根底にある恐怖を避けるために、「行動しない」という選択が自分の中でされているわけなんです。

 

変わりたいけど変われない、を心理学的に分解してみると私たちは意外に理にかなった行動をしているわけなんです。変われない、の構造理解をすることは発見が多いので一読してみてはいかがでしょうか。

本書ではこの図を完成させたあとで、実践の行動の手引きが書かれてあります。それはまだですが、構造を紐解く楽しさを書き留めておきたかったので、思い出しながら書いています。

 

4.【まとめ】

「変わりたい」と言ってから何年たったんでしょうか。私も結構変わってません。この本の帯によると「必要だと分かっていても85%の人が行動すら起こさない?」と書かれています。

それだけの人が「変わりたい」と思っていて、結果的に変われたのはごく一部なんですよね。私も85%のなかの一人です。

継続は力なり、マラソン、人生、一番苦手です。

 

いつもネットで「人生 変えたい」って調べたりしてますが、自分でお金出して、自分でその本に取り組んでみた方がいいなって気づきました。長年ネット中毒やっていると手軽な情報に飛び付いてしまいがちなんですよね。

 

ネットは欲しいと思った情報を検索すれば、次の瞬間にはもう結果がずらっと出てきてしまうから安心するんですよね。調べる作業を省けるから。でもその調べる、探すという作業をめんどくさがった結果が今の自分なわけで。

 

過去から、学びます。それしかできません。もう、戻ってこないんです。

 

面白いので興味のあるかたは是非試してみてください。とても頭を使うので、休日なんかに休憩を挟みつつじっくりやる事をオススメします。

 

 

メンタル改善のために、瞑想している話

こんばんは。

 

【メンタル弱い人が瞑想続けてみた感想】

 

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Ronny Overhate
によるPixabayからの画像
 

 

1.瞑想を始めるきっかけ

【原因1】

【原因2】

【いいところ】

【ポイント】

2.時間帯

3.始めた当時と比べてどうか?

4.まとめ

 

 

1.瞑想を始めるきっかけ

読書をしてもとにかく集中力が持たない反芻思考が止まらない

神経症的傾向、朝が来るのが怖い、といったメンタルの弱さ。ネットの悩み相談をサーフィンするのも、お菓子もやけ食いもすすむ一方だったので、改善するには瞑想と運動しかない、と思いここまでやってきました。

 

【原因1】

認知の歪み完璧主義の傾向がありいつも0か100か、いいか悪いかに固執してしまう。固定化されたマインドセットのため、「その場の結果が全て」になり挑戦回数が減っていった。

「完璧な準備をして、失敗の無いようにしないと」→「挑戦しない・極度に失敗を恐る情弱」に成り果ててしまったわけです。

 

【原因2】

感情コントロール→苦悩耐性がナメクジのように低い。不安症も重なり、不確実性に耐えられないため物事を投げ出しがち。そのせいで長期的な達成に目が向きずらい。これで非常に困っている。計画性のなさ、その場しのぎになりがち。

結果的に簡単に悩みを逃避させてくれる、食事、娯楽に逃げてしまったわけです。

 

【瞑想のいいところ】

呼吸を意識するってなんやねんと思いながら始めました。集中力アップ、ストレス耐性があがるのを狙ってやっています。そのほかもうつ、不安を和らげる効果もあるそうで、知ったその日にやりました。

最初は、3分ですらキツかったんですが、日に日に耐えられる時間が伸びていくので、やっていて成長したなと感じられます。

 

【ポイント】

座って背筋を伸ばさないと意味がない、歩きながらやるのも良い

(座っていると集中力が途切れていたので、歩行瞑想に変えた)

・あとは頭の中で、吸い込み4カウント、吐く8カウント

(吸い込む秒数×2だったらなんでもいい)

・途切れてもいい、何回も数え直すことで脳が鍛えられる

 

耳栓などをすると、自分の呼吸音がわかっていいと思います。

シリコンでできた耳栓フランジタイプを使っていますが、不満なく集中できています。耳のサイズが小さい人も、サイズが両方選べるので大丈夫だと思います。

 

 

www.amazon.co.jp

 

【おまけ】

遮断音32dB(デシベル)これは些細な生活音レベルの音です。車の通過する音、喋りごえが遠くに聞こえるレベルに抑えられます。

30,40~50dBくらいまでの音が騒音とされない範囲の音です。

60 dB以上、掃除機、洗濯機になると流石にもっと遮断性のあるものを買った方がいいです。

身の回りの生活音に合わせて耳栓は買ってみてください。

騒音について詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ

www.toho-seiki.com

 

2.時間帯、時間

【時間帯】

・意志力、集中力が高い朝の時間帯がオススメ。習慣づくりにもってこいらしいです。

あとは、夜の方が心が穏やかな人はお風呂上がりや寝る前にいいかもしれないです。

 

【時間】

・3分ー5分ー10分という感じで伸ばしていく。最初のうちは早く終われって思って気が向けちゃうんで、短くやった方がいいです。(経験談

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3.始めた当時と比べてどうか?

今、55日目です。朝集中力があるはずなのでCalm(脈拍の間隔で呼吸が落ち着いているかどうか測ってるらしい)70~80%を行ったり来たりしてます。

不安が朝から消えなくて結構ドキドキしてる時とかは、ずっとそのことを考えています。たいがい50%とかなっています。

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瞑想で大事なことは、湧き上がってくる負の感情、嫉妬、不安、心配、怒りにずっと意識を向けないことです。その感情たちに引きずられないようにすることが目的です。

 

川の流れで葉っぱが下流へ向かうようにみている、掴まないことが反芻思考にならない第一歩だと思います。うつっぽい人、不安の多い人っていつも一つの感情に付き合っている時間が長いんです。それをちょっと離れた距離からみることで思考の隙間があいて、新しい考え方が入れるスペースができるように思います。

 

4.まとめ

55日継続でもひよっこで、つい不安に囚われることが多いんですが、

「喋るなー!!!うるさい!」って言ってみるとふっと思考が止まります。口や文字と言った外に出す行為で、不安が軽くなることもあります。

少しずつですが、感情に囚われないようになってきています。

 

「あ、他人と比べたストレスで食事に走ろうとしているんだな。じゃあフルーツにしよ」

「コーヒーを入れて先延ばししようとしているんだな。このページを読み終わったら入れてもよし」

「ラインを今開く必要あるんだろうか?通知きてないのにあとでまとめて見よう」

 

染み付いた悪い癖をやめるんじゃなくて、引き起こす感情を突き止めたり原因などに気が付くようになりました。少しだけど、無意識に抗えるようになりました。

ガラッと日常を変えたいんですけど、無理です。私の場合、大きな自分への期待は毒にかなりませんでした。

 

「日本人は自己肯定感が低すぎて、ささやかな進歩ですらとるに足らないものと思っている」とどこかの書籍に書いてありました。

弱い私たちは、日々のほんの小さい勝利でも褒めてあげてもいいと思いました。

心の弱い人に効く本は、カフカなのかもしれない

こんばんは。今日は本の感想を書いていきます

 

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Michal JarmolukによるPixabayからの画像

カフカはなぜ自殺しなかったのか?】

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1.カフカとは?

①書籍・人物

②評価

2.カフカの自殺観

①周辺の人々

カフカの死にたくなる時

3.言葉たち

①小説について述べる

②心に置いておきたい言葉

4.まとめ

 

 

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bigter choiによるPixabayからの画像 

 

1.カフカとは?

①書籍・人物

代表作「変身」「失踪者」「審判」「城」これらの本を出版に至らせたのは友人の作家の功績でもあります。死際に焼いてくれといったほど消極的で、実際に自ら燃やしたものもあるようです。

大学では法律を学び、卒業後はサラリーマンをしながら、小説を執筆します。

人気の文豪、芥川龍之介の少し年上らしいです。

 

②評価

この本の著者は「世界的に、20世紀最高の小説家という評価を受けている」と綴っています。

実際に、安部公房さんや村上春樹さんといった名だたる小説家にも影響を与えているようなので、文学に明るくない人でも納得する要素の一つであると思います。

liberal-arts-guide.com

 

2.カフカの自殺観

①周辺の人々

曽祖母、同級生、知り合い、上司、友人の作家、好きな作家が自殺をしています。

多すぎると思いましたが、日本でも8月の時点で1849人亡くなっています。

世界的に見ると、カフカの出身地であるチェコは22位。日本は7位です。

mieluka.com

カフカの死にたくなる時

・仕事をしている時

・父親の事業が上手くいった時

・恋人に注意を受けた時

・昇進した時

・失恋した時

 

仕事を初めて2週間ほどで、「自分は落ちぶれてしまった」などとしょんぼりしています。

やる気のない会社員のイラスト

 

3.言葉たち

①小説について述べる

「神は僕が書くことを望まない、しかし僕は書かなければならない」

17歳の時にニーチェにハマっていたようなのですが、壮大すぎる。

そしてカフカにとって必要な本とは、

「ぼくらの内の氷結した海を砕く斧でなくてはならない」

という詩的な説明で語られています。幸福になるためではなく、精神の解放を促すきっかけのようなものだと私は捉えています。

 

②心に置いておきたい言葉

日記では「マジ無理。リスカしよ」ばりに自殺をほのめかしています。

でも、死のうとすることはありません。優柔不断で決断を先延ばしにしてしまうカフカは、自殺も先延ばして作品を作り上げていたのだと思います。

 

将来に向かって歩くことは、ぼくにはできません。

将来に向かってつまづくこと、これはできます。

一番うまくできるのは、倒れたままでいることです。

 

これは恋人に充てた手紙なのですが、この弱い部分をさらけ出しているところ、開き直っていて面白い人だなと感じます。自分の弱さを人に伝えられるというのは、見習いたいところです。

真面目で、責任感の強い人って「一人でなんでもやらなきゃ迷惑が掛かっちゃう!」って強がって、精神を病んでしまいがちなんですよね。しかも、うつの始まりは自信過剰からくるらしいので、「自分なんて…」に陥ってしまうわけです。

落ち込む会社員のイラスト(女性)

その上、断れない性格の人は「無理、できません。助けてください」

がなかなか口から出ない。

 

そんな時には、カフカを思い出して「あれくらいダメなところを出してもいいんだ」って開き直ってしまうしかないです。カフカくんよりちょい上を目指そうくらいの気持ちになると楽です。自分に期待しないから。

 

科学の見解によると、情緒不安定は創造性の源になるそうです。彼がもし、メンタルを鍛え上げ生涯を何気なく送っていたとしたら生まれなかった作品もあるのでしょう。当時は大変辛かったでしょうが、たくさんの言葉たちをありがとう、といいたいです。

 

 

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Sammy-WilliamsによるPixabayからの画像 

 

4.まとめ

電車、車、ベランダ、日常には今すぐ動けば命を断てるものがあります。自分が自殺してしまうんじゃないかと怖くなって、距離を空けて過ごしています。

 

カフカが死にたいと思いながら死ねなかったのは、日常のなかにほんの少しだけ希望があったからなのだと私は思います。文学、友人、恋人。社会に馴染みにくいと日々感じていながら、些細な嬉しいこと、小説に結びつくようなほんの小さな発見があったから、死にきれなかったのかもと考えます。

 

そして世界に過敏に反応していたから、小さなものも見逃さなかった観察眼は羨ましいなと思います。

小さい頃に、犬と散歩にいったカフカはもぐらを襲う自分の愛犬を面白おかしく眺めていたのですが、一瞬自分が悲鳴を上げたかのような気分になったのだそうです。

 

弱者の目というか、気持ちに入り込めるのはすごいことだと思います。

君なら勝てる!と鼓舞するわけではなく、殴られたら痛いよなと隣にいてくれるような心地よさがあります。

 

ポジティブな言葉をかけてもらう、励まされるストーリーも読みたくなります。でも時には、自分と同じくらいネガティブな作家の書く物語にも触れて見てはどうでしょうか。

 

こんなに死にたがっていた人も人生で息抜きを見つけて、それなりに生きていた。と考えるだけでも心が落ち着きます。