こんばんは〜。
※この記事は、実写化の是非を問うものではないです。その点をご了承ください。
昨今待望の実写化が相次いでいますよね〜舞台化もしかり。
私も怖いもの見たさと好奇心で「うお、よくわからんけどみよう」
と、覗いた結果‥
「う〜ん、なんていうんやろうこのモヤッとした気持ちは…。俳優の人たちも演技上手いし、顔もいいし、セットも気合入っているのに‥。」
と煮え切らない思いをしました。
この「3次元 になると受け付けない理由」は自分の内側の何が反応しているんだろう
と何冊か本を読んで、
この現象は、”記憶と心理が反応しているのではないか”
と自分の中で整理しています。
1.記憶 (発想術の本から)
警察官の捜査で使われる「似顔絵」について
過去にモンタージュを使って捜査していましたが、優秀な人間の脳は少しでも相違があると別人と判断してしまいます。
目撃者からの印象をその場で聞きながら描きおこす、似顔絵に変化していきました。
こちらの方が検挙率も上がったそうです。
近年のギネスでは、警察署で働く似顔絵アーティストのロイス・ギブソンさんの貢献を称えて、描いてきた枚数を新記録として登録しています。
モンタージュははっきり人物を限定しているので、見ている側の情報と思考の幅が少なくなります。
これが、なかなか検挙に結びつかなかった理由です。
極端に顔の特徴をとらえた似顔絵、カルカチュアも人気ですよね。
今は、防犯カメラの普及&犯罪数の減少により作成数は減少傾向にあります。
これはいい面だけではなく、顔の見えない犯罪が増えたことも関係しているとは感じます。(サイバー犯罪、詐欺)
ドコモ口座からの引き落とし事件は記憶に新しく、背筋の凍るような気分がしました。
※ここでの犯罪とは警察が被害届などを受けて犯罪の発生を把握した件数としています。
2.心理(視覚心理学の本から)
主観的輪郭「心で見る」「足りないものを補う」という機能
本の中では、幼児とチンパンジーに目の足りない人物画を渡してどういう反応をするかという実験が取り上げられています。
幼児は「おめめがない」と書き足すのに対し、
チンパンジーは描かれている輪郭をなぞる、塗りつぶすという異なる反応をしています。
Mari KanezakiによるPixabayからの画像
人間は足りないと感じるとそれを補おうとし、科学や発展をさせてきたという素晴らしい点もありますが、同時に「自分は〇〇が足りない」という欠乏感からメンタルの悪化を引き起こしてしまうこともあります。(比較癖、完璧主義…思い当たる節しかない…)
つまり、原作を既に知っている人の脳では
自らの脳で補う働きが働く→デフォルメされた世界を少しずつ脳が補助しながら見ていることに満足感を味わっているのにも関わらず、
実写化というクリアになった人間、場所を使用されるとイメージの窮屈さを感じるので、「違和感」を覚えるのではないかと考えます。
3.結論
3次元化が嫌いなわけではなく、想像の余地のある世界の方が好きなだけ
リサーチが足りない気もしますが、自分の中の一応の整理として記録しておきます。