こんにちは。
ピーター・ドイグ展に行ってきました。
予約制は初めてで、チケットぴあで購入したんですが、当日行ってみると普通にチケット売り場で買ってる人がいて「あ、結構規制も緩くなってきているな」と変化を感じました。
[準備]
行く前に、絵から何を学ぶのかという質問を用意していきました。その方が美術館を散歩することを防止すると思ったからです。
というのも落合陽一さんの著作の中で「絵と対話することで鑑賞の深みが増す」とあったので試しにやってみました。
質問は事前に書いたので、技法等には触れてません。(落合さんの本ではやってた)
[目次]
- どういう世界観だろうか?
- 何をテーマにしているだろうか?
- 画材・使っているものはなんだろうか?
- 似ている作家はいるだろうか?
- 作者が影響を受けたものはなんだろうか?
- 印象深い作品は?
- 描かれている場所はどこだろうか?
- モチーフはなんだろうか?
- 一番多く描かれているものはなんだろうか?
- どういうメッセージが読み取れるか?
- 何色が多いだろうか?
- 何に一番力を入れているだろうか?
- 買うとしたらどの絵をどんな理由で欲しいのか?
- 季節感はあるか?
- 友人に説明するとしたら、どんな風に語るだろうか?
- 自分の今後に活かせそうなことはあるか?
本に対する質問みたいになりました…。
ふらっと行く自分をどうにかしたくて、宝探しのような気分で行きました。
1.どういう世界観だろうか?
自然、モノクロ写真や映画からインスピレーションを得ているからかもしれないが、空間に漂う空気を、独自の色合いや画法で表現している。その影響もあってか、装飾的である。
2.何をテーマにしているだろうか?
実像と虚像かなあ
曖昧さ、静かさ
3.画材・使っているものはなんだろうか?
油絵具、キャンバス、水彩塗料、麻
4.似ている作家はいるだろうか?
エドワード・ポッパーという風景画家がいます。重みを感じさせる色使いは似て非なるものかも知れませんが、人と風景という空間を醸し出したいという作風は共通するものを感じました。
私の引き出しの少なさ‥、知識不足!他の画家さんも調べなくては‥
5.作者が影響を受けたものはなんだろうか?
映画「13日の金曜日」
湖に浮かぶボートから人が垂れていたり、林の中からマンションを覗いているような構図があったり、どこか不安になるような風景が見受けられたのは、その影響ですかね。
バーネット・ニューマン
【美術解説】バーネット・ニューマン「カラーフィールド・ペインティングの代表格」 - Artpedia アートペディア/ 近現代美術の百科事典・データベース
ぼんやりとした画面の中にキリッとした直線や図形も混ぜている絵もありました。
6.印象深い作品は?
ブロッター、エコー湖
7.描かれている場所はどこだろうか?
カナダ、ジャングル、ビーチ
8.モチーフはなんだろうか?
湖、水面、樹木、舟、砂浜
登場している回数が多い
9.一番多く描かれているものはなんだろうか?
水面、男性、3分割構図
10.どういうメッセージが読み取れるか?
目に見えて発達していく社会はとても具体的で便利になっていく。しかし、心の中にある漠然とした不安、恐怖、喜び、解放を見ようとしなくなる。彼は、抽象的なものたちを見える形にして見せてくれているのだと勝手に思っている。
だから、幻想的であり同時に見たことのある景色のような気がする、と思わせてくれるのかもしれない。
11.何色が多いだろうか?
明度の高い色(きみどり色、ピンク色)
12.何に一番力を入れているだろうか?
水面、色遣い
13.買うとしたらどの絵をどんな理由で欲しいのか?
エコー湖
木々の影で囲まれている中央の白い浜から、警察官に呼び掛けられている。思わず、こちらも「おーい」と返したくなる。
14.季節感はあるか?
冬、スキー場などを描いているものもあったが、全部の温度が冬で統一されている訳ではない。
15.友人に紹介するとしたら、どんな風に語るだろうか?
こういう場所の夢が見れたら良いなと思う風景画がたくさんあって最高。絵本のような話をつづりたくなる作品に多く触れられる。
ただし、人物についての描写はあまり気にしていないようなので、色構成、構図をあてにして見に行って欲しい!
16.自分の今後に活かせそうなことはあるか?
映画、モノクロ写真も興味が出てきた。何かしらの展示があればそっちにも足を運んでみようと思った!
家に帰ってまとめる時に、あの絵こんな感じだったよなと思い出しながらできるので二度楽しめます。