あけましておめでとうございます。
お風呂でふと思い浮かんだのですが、桃太郎っていわゆる反抗期とか大丈夫だったのかなーなんて妄想からどんどん話が膨らんでしまいました。
自分の両親の歳は多分気にしないのではないかと。比べる対象が周りになさそうだし、学校も強制ではないかなと思うので。
(村はずれの一軒家を前提として想像を広げていっている訳ですが、集落に所属しているわけでもなさそうな、あれどこに住んでるんだっけ?)
親の問題はクリアしているとして、自分のアイデンティティの問題にぶつかると思うんですよね。
自分は桃か人間か、そもそもお爺さんお婆さんは打ち明けるのかな
「そろそろいい頃じゃな婆さん」
「ええ、もうこんなに立派になったんだもの。ちょっと桃太郎」
「なんですか」
「実はお前はわしらが産んだ子供ではない」
「…なるほど」
「川から桃が流れてきてね、それを割ったらお前が元気よく飛び出てきて」
「は?」
家族会議は障子に全て穴を開けた桃太郎が退室して終了。
それからお爺さんがよく行く山に入山。山中を駆け巡り体力の尽きた桃太郎は月を見上げ「本当の俺は何者なんだ」と叫んで、気絶するように眠りへ。
翌朝家に帰って、障子を貼る二人に気まずくて中々室内に入ることが出来ない桃太郎。
障子を貼る二人の会話が聞こえます。
「障子の紙を村へ買いに行ったんだけれど、最近鬼が出て金品や作物は全部取られてしまうそうなんだよ」
「若い衆が村にはいるだろう、どうにか退治できなかったのか」
「歯が立たないらしいんだよ、大きくて恐ろしく真っ赤な顔でみんな怖気づいたんだと」
「お爺さん、お婆さん」
「あっお帰り、昨日はごめんね、びっくりしたでしょう」
「いや僕の方こそついかっとなって、ごめん」
「わしらは、本当の子供じゃと思って育てているからの」
「…僕、鬼退治やりたいんだ」
「…どうして?」
「皆困っているって言ってたでしょ、皆の力になりたいんだ」
「何も言うまいよ婆さん、あれを」
「…ええ、持っておいき」
「ありがとう」
そこから人外パーティーを組み、鬼が島へ突入
苦戦を強いられるも、キジの会心の一撃が鬼の視覚を奪いとどめを食らわせる桃太郎。
「おのれ、人間め…」
「人間…!そうだ!僕が、人間がお前たち鬼を成敗したんだ」
村へ金品を返しに行く桃太郎。どよどよと人が集まる村の入り口で、拳を突き上げる。
「我々人間が鬼に勝利し、奪われたものを取り返しました!もう脅える日々を送る必要はありません!我々は鬼から解放されました!」
沸き起こる桃太郎コール、その盛り上がりは夜まで続いた。
村長はその日を「桃太郎記念日」とし、桃太郎が死んでからも毎年村の英雄を尊ぶようになった。めでたしめでたし。
鬼退治は自分が人間側であるというアイデンティティを作るためにやっていたなんて想像も楽しかったりします。アイデンティティを確立させるにはコミュニティって大事だよなって話にまとまりました。ノリは少年漫画風
まー全部、虚構に過ぎないんですが…。話を盛る作業はやみつきになります
明日は「ロボットの住民権はどうなんだ」について想像を膨らませる予定です。